「明日から夏休みだね…」
「ああ…」
「何処か行きたいね」
「そうだな」
「ねぇ、何処か行きたい場所ある?」
「あぁ」
「どこ?」
「……別に何処でもいいだろう……」
「教えてよ~てか本読むのやめよう?」
「俺の勝手だろ?」
「むぅ…隠すの意味わかんない」
「まぁ、とりあえず聞かないでくれ」
「えぇ~~……」
***
『いいか。今日のことは誰にも言うなよ。特に会長やリヴァルだ。そして忘れろ!いいな?!』
『はいはいわかったから;』
(って言ったって気にならないわけないじゃない!(小声)
そう言ってお約束のように後をつけるスザク。
(いったい僕を置いて何処へ行くつもりなんだろう??)
***
ここからは早送りでお送りいたします♪
タクシーに乗りました。
(僕もっ)
空港に来ました。
(……まっまさか…)
さらにタクシー。
(ここら辺…見覚えあるような…)
着きました。
***
目を開けるとそこはブリタニア宮殿の前でした…
(やっぱり…!…こういう時は勘は鈍くなって欲しい…)
「でぇ~んかぁ~~」
遠くでロイドがルルーシュに手を振って近寄ってくる。
(なんでロイドさん?!)
「あぁロイド。遅れてすまない」
「いえいえwお気になさらず♪」
「では行こうか」
「はぁいw」
(なんだったんだろう…今の構図は何か異様なものが…嗚呼ここで声が掛けられないのが歯がゆいっ
とりあえず、潜入あるのみ!)
***
その頃のルルーシュとロイド。
「兄上は元気にしているか?」
「はぁいwそれはもう!早く貴方に逢いたくて昨日からろくに寝つけてないみたいですよw」
「まるで遠足前の子供だな」
「それだけ楽しみだったんじゃないんですか?」
「…それはそうだが…///」
「そんなに照れなくても♪」
「照れてない!」
「ははっ♪」
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その頃のスザク。
「夏休みはいっぱいイチャイチャしたかったのにっ」
ガサゴソ
「そこに誰か居るのか!?」
「げっ!(今見つかったらルルーシュに逢えなくなる!それだけは免れたい・・・!」
「確かこの辺で物音が…」
ドカッ
バキ
グキ
「ふー・・・これで一先ず大丈夫だよね!んじゃ急がないと♪」
* * *
「ルルーシュはまだだろうか・・・(溜息)」
「もうすぐ来られるようですよ♪私も早くルルーシュ殿下に会いたいですw」
「わたしも・・・殿下とお話したい・・・」
「殿下が来たら何をしようかアーニャ?」
「記録」
「いや…;そうじゃなくて…もっと…こう、皆でお茶したりとか…さ?」
「とりあえず私はルルーシュをこの腕に抱きたいよ」
「じゃぁ、手料理が食べたい」
「「!!!」」
「確かにあれの手料理には興味がある…」
「殿下の…(あはは~w)」
「ジノキモイ」
「ヒドっ!」
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バンっ!
たたたた・・・
「兄上!!」
「やぁルルーシュ。久しぶりだね。」
「よう!私もいるんだぜ☆」
「私も・・・」
「ああジノにアーニャか。久しいな。てか3日前学園であっただろう!!」
「そうだったっけ?私はルルーシュに会えなくて夜も眠れなくて・・・」
「ジノいびきうるさかった。」
「ははは。それはそれは。とても熟睡していたんだねジノは」
「て!アーニャに私の寝息が聞こえるわけないだろう?!部屋が離れているのに・・・」
「そこまで聞こえた。うるさい」
「まじで?!んなわけ・・・!」
「どうでもいいが、俺を置いていくな。(会話から)」
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「せーんぱい」
「なんだ」
「確かお兄さんに会いに来たんじゃ・・・」
「そんなの口実に決まっているだろ?だめか?」
「いやっ!駄目じゃないんだけど・・・っ!」
「じゃぁなんだっていうんだ。はっきり言わないとフォークで刺すぞ」
「いっ痛いっ!もう刺してるってばっ」
「・・・・」
「・・・そんなにショートケーキ好きか?」
「///・・・イチゴに罪はないからなっ食べてやってるんだ。」
「へ~ぇ?」
ぎゅっ
「おっおい!何するんだ!落ちたらどうする!」
「だって、先輩・・・私の膝に座ってるのは嬉しいけど、顔が見えなくて寂しいんだもん・・・」
「・・・バカ犬が・・・」
「・・・?どうしたのせーんぱい?」
「うっうるさい!」
「(耳まで紅くなってるw)もうっ!ホントに可愛いなっ!」
ぎゅうぅぅっっ
「くっくるしいぃ・・・///」
「せんぱい大好きだっ!!」
「う~ん・・・私たちは忘れられているのかな??」
「ちがう。バカップルだから仕方ない。ただ人前でイチャつきたいだけ。」
「ひどい!僕のルルーシュなのにっ!」
「あっ。変態ストーカーなドエスザク。久しぶり。」
「うん?なにか聞こえたような気が・・・(わざと)」
「気のせい。」
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「るるーしゅぅぅぅぅ!!」
がばっ
「なっ!スザク!!お前あれほど着いてくるなと行って置いただろう?!」
前から抱きついて来たスザクを避けケーキを非難させながら言う。
「あれぇ?スザクなんでここにいるんだぁ~?(バカ)」
ひょっこり顔を出して言うジノはやっぱりなんのためらいもなく言う。
「っそんなの!君が心配だからに決まってるじゃないか!」
自分の顔をルルーシュの膝にぐいぐいと押し付けながら言う。
その姿は耳をヘタれさせた豆柴のようだ。
今にも耳としっぽとが生え「くぅ~ん」と鳴きそうである。
「ええい!そんな可愛い顔をしても許してはやらないぞ!!///」
「あれ?先輩顔が紅いよ?」
「うるさいっ!」
「るる~しゅぅぅ・・・!」
「なんだかあの3人を見ていると私たちの子供の頃を思い出すよ・・・」
「・・・・ルルーシュ可愛い・・・記録。」
「・・・それ。送ってくれないかな?(ロイヤルスマイル)」
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