ちゅうして。

キスする前に10のお題。

【配布元:Abandon








「んっ……ぁ…」

 




アイツのキスはいつも激しい。



まるで全部を持って行かれそうになるその行為に酔いしれる。

頭の芯がとろける感じがして、考える力が衰える。

 



「はぁ……っ」


やっと唇を開放されて、やっと息が吸えたと思う反面


 


『まだ足りない』




と暗に思い 自分からねだってしまう。


普段の俺ならプライドが邪魔をして出来ないのだが、今はもうそんなことを考える余裕がない。



自分から彼の首に腕を回し軽く口付け、彼の目を覗き込む。


「今日は積極的だね。僕はそのほうが嬉しいけど」


言ってまた口付ける。
唇の間に舌を差し込みどんどん支配して行く。
上顎や歯列を撫でて舌を吸われる。
舌先を刺激されると背筋がぞくぞくする。




「キモチいいの?」

「///……いちいち聞くなっ」

「ふふっ」



俺の反応に気を良くしたのか、笑顔を向けてきた。
なんだかとても複雑な心境だ。
なんだかんだ言ったって結局俺は、こいつ……スザクのことが好きなんだから仕方がない。。


だからこれは惚れた弱みだ。



「………………もっと」



「えっ?」



「///もっとしてやっても良いっと言っているんだ!」

「君顔真っ赤だよ?」


言われて少し いやかなりイラついた。

「うるさいっ!するのか?しないのか?!」


だから咄嗟に挑発してしまう。
それがアイツの煩悩に拍車をかけるとも知らずに。





「あとでイヤって言ってもやめないからね?(ニコ」




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