まるで、ボタンを掛け違えたように。


手のひらに落ちてくる小さな花びら。


はらはらと。


誰かの涙のように。

僕には見えたんだ。


それが桜の木の花びらだと分かったのは数分後のことで。

嗚呼…ここは枢木神社だったな…と。



そうだ。

僕は、俺は、たった今、誤解され、傷つけた。

彼を。

ルルーシュを…。

いつでも、俺は無力なんだと自覚する。


一番守りたくて、守れなくて。

一番傷付けたい、傷付けたくない人…。


どうしてかな。


自分はいつも空回りして、思い通りにいったことがない気がする。


誰よりも。

彼よりも 彼のことを 思っているのに…。





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