ブラッドの髪は金色で、太陽にあたるとキラキラ輝いてて
いつも、つい、触りたくなるんだ。
君は髪で遊ばれるの嫌がるけど、俺にはすごくうらやましくて…
「髪…ずいぶん伸びたね。ほら、もう腰まであるよ」
「そうだな」
そういいながら、俺が髪に触れるのを拒まずに身を任せるようにゆっくり瞳を閉じた。
窓から差し込む日差しがブラッドの頬に、髪に、降り注がれる。
それをぼんやりと見ながら、なんて綺麗な存在なんだろうと改めて思った。
「ブラッド…大好きだからね?」
俺がそういうとブラッドは薄く瞳を開き俺を見た。
「ああ……なんだ、急に」
ブラッドの左手が、俺の頬を掠めて髪をいじる。
俺は床に座り、ウッドチェアーに座っている彼の腰あたりにそっと抱きついた。
「ううん?なんでもないよ。ただ、そう思ったんだ。……突然消えたりしないでね?」
そういうと、俺は顔をブラッドのお腹にすり寄せた。
とても、暖かくて、安心する存在。
今はただ、この幸せが長く続くように…祈りにも似た思いで。
---------------10/08/26(18:17)